蓑曳鶏(みのひきどり 国指定天然記念物 )~絶滅危機の観賞用ニワトリ~
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蓑曳鶏は、江戸時代に美しさを追求した観賞用の鶏で、昭和15年に国の天然記念物に指定された貴重な日本鶏(にほんけい)です。愛知県三河地方と静岡県遠州地方で、尾長鶏と小国と軍鶏を掛け合わせて作られたものと言われています。
1980年代には、三河地方で千五百羽を数えましたが、今では愛好家が減ったために激減し、絶滅の危機となっています。蓑曳鶏の種類は、内種(赤笹、猩々、白藤、白色、五色)があります。
蓑曳鶏の一番の特徴は、体の真ん中から下に延びている「蓑毛」で、蓑毛が地を曳くほど長いことから蓑曳鶏と呼ばれているそうです。 また、羽毛は品種や雄と雌で異なりますが、光沢があって艶やかです。
この映像は、愛知県豊橋市の平尾和宏さんのお宅で撮影しました。平尾さんは、自宅裏に鶏舎を設けて40年間も蓑曳鶏を繁殖保存をしてきました。 しかし現在、個人では諸事情により繁殖保存が難しい状況になっています。 平尾さんの蓑曳鶏は、2019年の秋には富山市ファミリーパークに譲渡されて、見学する事が出来ます。